※課題事前準備
引き続き、DAY1でコピーしたワークシートに記入しながら進めてください。
【課題1:多角的なVoC(顧客の生の声)を収集する(作業目安:45分)】
【この作業の目的】
あなたの仮説を検証し、ペルソナの人物像をより豊かにするための、定性的な一次情報を多角的に収集するため。
【作業の進め方】
これから4つの異なるチャネル)を巡り、顧客の本音を探していきます。
それぞれの場所で 「どんな情報を狙うべきか」 を意識しながら、リサーチを進めてください。
収集した情報は、発言(テキスト)をそのままコピー&ペーストし、 情報ソース(どのサイトか、URLなど) も忘れずにワークシートに記録しましょう。
以下のチャネル1〜4でリサーチを行い、現状の仮説に新たな気づきを与えてくれるVoCを三つ探してみましょう 。
「こういう人が買ってるんだ」
「こういう悩みがあるんだ」
「こんな使い方してるんだ」
「意外とここが気になっているんだ」
という発見をすることが目的です。
ただし、チャネル3・4については、あなたのプロジェクト題材に該当する場合のみでOKです。
■チャネル1:Q&Aサイト – 購入前の「悩み」「疑問」「比較検討軸」を探る
リサーチのポイント:
- 感情キーワードで検索: いきなり「商品名」で検索するのではなく、DAY1の仮説やDAY2のサジェストを参考に、「[商品カテゴリ] おすすめ」「[商品名] おすすめ」などで検索しましょう。 ※具体的なキーワードについては後述します。
- 質問内容の背景に注目する: 質問文には質問者の置かれた状況や切実な思いが書かれており、ペルソナをイメージするのに役立ちます。
- ベストアンサーとお礼コメントをチェック: ベストアンサーは顧客の疑問を解消するor共感を得られたものであった可能性が高いです。質問者がお礼コメントで何を述べているかも見てみましょう。
■チャネル2:SNS(X・Instagram 等) – 日常シーンでの本音や感情をつかむ
リサーチのポイント:
- 感情キーワードで検索: Q&Aサイトと同様、感情キーワードを混ぜるのがおすすめです。ただし、SNSではより口語に近いキーワードの方が見つけやすいです。(例:「ヤバい」「めっちゃ」等)
- 投稿者プロフィールの確認: 示唆に富む発言を見つけたら、そのユーザーのプロフィールや他の投稿も少し閲覧します。発言者がどのような立場(例:現役エンジニア、学習中の主婦)なのか把握すると、同じ口コミでも意味合いがより明確になります。
■チャネル3:レビューサイト(Amazon・楽天・価格.com 等) – 満足点と不満点の理由を深堀りする
リサーチ のポイント :
- ★5と★1レビューで両極を把握: まずは星5の絶賛レビューと星1の酷評レビューをそれぞれ数件読み、その商品・サービスが提供する 「最高の体験」と「最悪の体験」 をチェックします。ただし、ECサイトの場合は★5にサクラレビューも多いので注意が必要です。
- ★3~4のレビューを熟読: 極端な意見だけでなく星3前後のレビューを丹念に読むと、「概ね満足だがここだけは...」という “本音中の本音” が浮かび上がります。
■チャネル4:Googleマップの口コミ – 業界全体の成功・失敗要因と競合比較を行う (※店舗ビジネスの場合)
リサーチ のポイント :
- 各店の口コミを横断的に分析: まず自社の店舗(サービス)と、立地や提供内容が近い競合を2~3店舗選びます。 その後、それぞれのGoogle口コミを数十件ずつ読み、 「共通して褒められている点」「共通して批判されている点」 を書き出します。
- 自店と競合の差分を把握: 共通点を押さえたら、次に自店にだけ高評価/低評価されている点を探ります。そこに自社の強みや弱みが隠されています。
一般的な商品/サービスの店舗ビジネスの場合、商品/サービスの質そのものではなく接客態度や店舗の清潔感といった要素が顧客の満足度を左右することが多い です。まずはそのビジネスにおいて、「どの要素が顧客の心を動かしがちなのか(思わず★1や★5をつけたくなる) 」を把握した上で、現状の自社の評価を確認しましょう。余談ですが、店舗ビジネスの事業者に自社・競合の客観的な口コミデータ分析(定量的な傾向を示したもの)を提供すると喜んでもらいやすいです。
さて、Q&Aサイト・SNS分析では「感情キーワード」が大事だと解説しました。
そのキーワードの具体例を紹介します。
Q&Aサイト・SNSで使える「感情・状況キーワード」リスト
カテゴリ①:購入前の【ポジティブ・期待】
目的: 顧客が商品に何を夢見ているのか、どんな「理想の未来」を期待しているのかを探る。
キーワード例:
- おすすめ (定番。比較検討の軸がわかる)
- 最高
- 感動
- 買ってよかった
- 満足
- 必須
- プレゼント (誰かに贈りたくなるほどの価値を感じている)
- 決め手 (最終的に何が購入を後押ししたかがわかる)
検索例: プログラミングスクール 決め手, ワイヤレスイヤホン 感動
カテゴリ②:購入前の【ネガティブ・不安】
目的: 顧客が購入をためらう「最大の障壁」は何か、どんなリスクを恐れているのかを探る。インサイトの宝庫。
キーワード例:
- デメリット
- 後悔
- 失敗
- やめとけ (強い否定意見。なぜそう言われるのかを知ることが重要)
- 意味ない
- 高い (価格への不満だけでなく、価格に見合う価値を感じられるかという不安)
- 続かない
- 怪しい
- ヤバい
- 本当に (ポジティブパターン・ネガティブパターン両方ありえる)
- 初心者 (ターゲットのスキルレベルへの不安)
検索例: プログラミングスクール 意味ない, 高級キーボード 本当に価値ある?
カテゴリ③:【比較・検討】
目的: 顧客がどんな選択肢で迷っているのか、何を「天秤」にかけているのかを探る。
キーワード例:
- 比較
- 違い
- どっち
- vs (より直接的な対決構造)
- メリット デメリット
- 「競合名」(具体的な競合商品名を入れる。競合とどう比較されているか)
- コスパ (価格と価値のバランスをどう見ているか)
- 選び方
検索例: 会計ソフト A vs B, ソロキャンプ テント 選び方
カテゴリ④:【特定の状況・悩み】
目的: どんな具体的なシーンで使われ、どんな課題を解決することを期待されているのかを探る。
キーワード例:
- [利用シーン] (例:ビジネスリュック 満員電車 )
- [ペルソナ属性] (例:プログラミングスクール 30代 未経験 )
- [課題] (例:ワイヤレスイヤホン 音漏れ, 会計ソフト 確定申告 )
- [時間] (例:勉強 時間ない )
- [場所] (例:在宅勤務 椅子 )
検索例: ビジネスリュック 自転車通勤, プログラミングスクール 子育て中
これらのキーワードと商品名や商品カテゴリ名を掛け合わせると、意外な本音が見つかることがあります。
自分の目で顧客の声を確認してみましょう!